かけがわ抹茶スイーツコンテスト2023|学んで作ってあの「たこまん」で商品化!?

2023年3月19日、【かけがわ抹茶スイーツコンテスト2023】の実食審査・表彰式が掛川市役所にて行われました。コンテストは今年はじめて実施され、市内の小中学生29組48人が参加。子どもたちは、お茶の講座や、㈱たこ満のパティシエから学ぶ商品開発の講座を受け、丸山製茶㈱と佐々木製茶㈱が提供した掛川抹茶でレシピを考案しました。

楽しく学んで作って競う!かけがわ抹茶スイーツコンテスト

掛川市が主催する【かけがわ抹茶スイーツコンテスト】は、2022年3月31日に地域団体商標へ登録された「掛川抹茶」の知名度向上と、子どもたちのお茶に関する学習機会の充実を目的としたコンテストです。2023年1月の事前講座と3月の書類審査を経て、実食審査で最優秀賞1点、優秀賞2点、審査員賞2点が決定しました。

最優秀賞に選ばれた作品は、今後たこまんで限定販売される予定です。優秀賞および審査員賞の作品4点について、ホームページやSNS等でレシピが公開されます。

申し込み対象者:

・掛川市内の小中学生

・お菓子作りやお茶が好きな方

・講座と最終実食審査の日程に必ず参加できる方

募集条件:

・1組1人〜3人

スケジュール 3ヶ月に渡る子どもたちの挑戦:

1月 事前講座

→お茶のいれ方・効能について、たこまんのパティシエによる商品開発についての講座を受けました。

2月 レシピ考案

→各自レシピを考案し、応募用紙にまとめ提出しました。

3月 書類審査

→提出された29点のレシピの中から、5点が決定。実食審査で結果が発表されます。

3月 実食審査

→書類審査を通過した5点を実食審査用にたこまんが制作し、子どもたちは一番美味しいと思ったものに投票。選考の間はたこまんによるクイズが行われ、全問正解で賞品をゲットし喜ぶ参加者もいました。

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人気の「たこまん」シェフから学ぶ商品開発の秘密

事前講座は2023年1月14日に行われました。読み仮名の振られた資料を見ながら、お茶の種類や効果、作り方や淹れ方について学習。また、たこまんの歴史や理念、商品開発のコツや気をつけることなども学びました。たこまんの商品が紹介された時には、馴染みのあるお菓子に「知ってる!」という声も上がり、和やかな雰囲気に。メモを取りながら夢中で聞き入る子どもの姿も見られました。

子どもの思い描くアイディアがカタチになる

2023年2月28日が締切の書類審査は、子どもたちがそれぞれ家庭で取り組みました。ネーミング、地元の食材を使用する、作りやすさなど創意工夫を凝らしてレシピを考え、試作。レシピ応募用紙に、材料や作り方など写真も用いて自身でまとめ、提出しました。

子どもたちの学ぶ気持ちや創造力に驚きと感動で胸を打たれた審査員

最優秀賞のレシピは中学生3人が協力して考案した「めっちゃまっちゃぷりん」です。カラメルとパンナコッタ、いちごジュレと抹茶ぷりんといった沢山の組み合わせが楽しめるよう、そして形が整っていないいちごも使えるよう工夫。書類審査で選ばれた際はまだ緊張した面持ちの3人でしたが、実食審査中には期待に胸ふくらませるような表情もありました。最優秀賞として名前を呼ばれた瞬間は、顔を見合わせて感動を分かち合っているようでした。

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6名の審査員も、子どもの学ぶ気持ちや創造力に驚きと感動で胸を打たれた様子でした。

掛川市副市長:チャレンジしてくれてありがとうございました。届けたい気持ちが伝わりました。食品ロスを意識したり、効率性を求めたりしたものが多くて、素晴らしいなと思いました。ぜひ来年も、一人でも、チームでも挑戦してほしいです。新しい掛川のスイーツを生み出してください!

掛川市健康づくり食生活推進協議会会長:いろんなことを勉強して考えたのが伝わってきました。すごいな、見習おうと思いました。自分で一から考えてスイーツを作りたい気持ちにさせてもらいました。

㈱たこ満グランシェフ:感動しました。作っている人も楽しいしそれを食べる人も嬉しい、スイーツのいいところを改めて感じることができました。みなさんの今後のレベルアップが楽しみです!

佐々木製茶㈱研究室:地元の食材に興味を持ってもらえるこのイベントが素晴らしいと感じました。

きみくら㈱商品開発部メニュー開発担当:掛川のお茶を大切にする気持ちが伝わってきました。みなさんのレベルが高くて、選ぶのが本当に難しかったです。びっくりしました。みなさんのアイディアを参考にさせていただきたいです。

子どもたちはリラックスした表情で誇らしげに聞き入っていました。会場の人たちが微笑みながら、それを聞くという、会場全体が温かい雰囲気に包まれたのでした。

作品にかけた想いや、制作時大変だったこと、夢を語る

コンテストからの帰り際、ほっとした表情の子どもたちにインタビューをしました。作品にかけた想いや、レシピを考える時に気をつけたことなどの裏話、これからの目標について語ってくれたのです。

友人と二人で参加したKさん(第一小5年)

しほち:今回参加したきっかけを教えてください。

Kさん:ちょうどスイーツ作りにハマっている時に、友達に誘われました。

しほち:楽しかったことはどんなところですか?

Kさん:友達と一緒に作っている時が一番楽しかったです。

しほち:レシピを考える時に気をつけたことは何ですか?

Kさん:抹茶を使うだけでは意味がないので、おいしくなるように友達と相談しながら考えました。

しほち:次につくってみたいお菓子はありますか?

Kさん:(とてもうれしそうな表情で)パンナコッタ!

審査員賞に選ばれたIさん(第一小1年)

→買う時・食べる時・食べ終えた時にドキドキ・ワクワクする「おみくじプリン」を考案!

しほち:賞をもらってどんな気持ちですか?

Iさん:嬉しい!

しほち:今回参加したきっかけは何ですか?

Iさん:学校で配られたチラシを見て、料理することが好きだから挑戦しました。

しほち:とてもすばらしいスイーツでしたが、どのようにして考えましたか?

Iさん:わくわくするものを作りたかった。お家にあるものでできるものがよかった。あまり(お母さんに)手伝ってもらわないで自分で作れるものにしたかったです。

一人で挑戦したTさん(第二小4年生)

しほち:なぜ参加しようと思いましたか?

Tさん:抹茶を使ったスイーツを作ってみたかったから。たこまんで商品化されるのがおもしろそうだったからです。

しほち:難しかったこと・困ったことはありましたか?

Tさん:レシピやネーミングを考えるのが難しかったです。

しほち:来年も挑戦しますか?

Tさん:楽しかったし、もう一度チャレンジしたいから挑戦する!

子どもたち一人ひとりがもっている実力と情熱に光をあてるすばらしいコンテストだと感じました。未来をつくるのは、子どもたちです。コンテストが今後も、子どもたち一人ひとりが夢を持ち、創造力や粘り強さ、好奇心をもって夢を実現させていくための成長の糧となることを願っています。