特集「掛川で働く」

仕事は「家づくり」目指すは「街づくり」。掛川の工務店・有限会社エフ・ベースの丸山さんインタビュー

掛川の暮らしを発信するWebメディア「掛川暮らしのマガジン」。2020年8月の特集「掛川で働く」では、掛川で働く人たちにフォーカスしながら掛川で働く魅力を探ります。

今回は、掛川の工務店である有限会社エフ・ベースの丸山さんにお話を伺いました。

有限会社 エフ・ベース

2004年に創業。「イエヅクリ」を通して地域に貢献し、よりよい暮らしを共に創造する工務店。木造住宅の建築や空間デザインだけでなく、屋外空間の有効活用などライフスタイルに合わせた提案も行っています。

また代表の丸山さんはNPO法人「かけがわランド・バンク」の代表も務めており、掛川の空き家・空き地対策にも積極的に参加。

駅前にOPENしクリエイターたちの溜まり場となっている「コワーキングスペース kakegawa」も空き店舗を利用しエフ・ベースでリノベーション。地域の活性化を目指しています。

丸山さんが掛川での事業展開にこだわる理由

エフ・ベース

そると:2004年にエフベースを創業されていますが、もともと丸山さんは掛川出身だったのでしょうか?

丸山さん:いえいえ、実家は神奈川県の茅ヶ崎市というところです。

そると:そうなんですね、掛川とはどのような縁があったのでしょうか?

丸山さん:生まれは福島で、父の実家が神奈川県にあるんですが、父が転勤族でして。全国どこへでも、一緒に移動してました。福島で生まれた後、九州に移動して、たまたま小学校6年生の頃にきたのがこの掛川だったんです。父が落ち着くタイミングでもあったので、小学校6年〜中学校3年までの4年間を掛川で過ごしました。

実は、これが自分の人生の中で一番長く住んだ場所でした。転勤族だったこともあってふるさとへの憧れが強くて…。

だからこそ、掛川はどこか自分にとってふるさとのように思ってたんです。いざ就職するという時に浜松に就職して、独立しようと思った時にやっぱり掛川がいいなと思ったんです。

豊かな暮らしの創造で今までにない新しい「工務店」に

エフ・ベース

そると:掛川に移住して、掛川で事業を初めて。簡単に事業内容を教えていただけますか?

丸山さん:地域密着の工務店として活動しています。経営理念は、「豊かな暮らしの創造」です。ただ家を建てて売るのではなく、お客様の暮らしを豊かにするために何ができるか?を考えて事業を行っています。

そると:どのような年代の方が多いですか?

丸山さん:30〜40代が一番多いですかね。エフ・ベースでは、玄関がここでなくてはいけない、とか和室がなくてはいけないという価値観にとらわれず、リビングを大きく、外との繋がりを大事にした暮らしを提案しています。コンパクトでも広くのびのびと暮らせる建築を目指しているからです。

そると:広くのびのびと暮らせるのはとても素敵ですね。子供がいれば走り回って遊べますし、年配の方でもフラットな造りであれば移動も行いやすそうです。丸山さんは、社内ではどういった役割を担っているのでしょうか?

丸山さん:エフ・ベースは自分で始めた会社ですので、肩書き上は代表取締役として経営に関することを行っています。加えて、営業や接客、設計など住まい造りに関することの全てに携わっています。

そると:そうなんですね。丸山さんは経営に関することだけでなく営業から設計・相談までオールマイティにこなされているんですね。

丸山さん:もちろん時間は限られていて、全てを自分だけでこなすことはできないので従業員に任せるところはしっかり任せています。ただ、今はまだ自分もしっかりと社内のことを把握しておきたいと考えています。

そると:経営者として、今後エフ・ベースはもっと事業を拡大させていきたいと考えていますか?

丸山さん:会社としてただ大きくしたいということはなく…自分たちの経営理念として掲げている「豊かな暮らしの創造」を形にしていきたいと思っています。そのために人数が必要であれば大きくなると思っています。

今の感覚だけでいうと、会社という”組織”で大きくなる必要はないかもしれないなと。価値観を共有した仲間やパートナーとの繋がりで、仕事をしていけるのではないかというイメージを持っています。

一緒に旅行も!価値観の近い仲間と創造していく

そると:会社のスタッフさんたちとモデルルームで食事をされているとお伺いしたのですが、丸山さんが思う会社の魅力や楽しいところを教えてください。

丸山さん:一人一人価値観や考え方は違うので、同じわけはないんですけど…。僕の思い描いていること(暮らしが豊かになるようになど)を、みんながイメージしながら仕事をしてくれていると思うので、とても仕事がやりやすいですね。価値観が近い人たちと働けているので、そこら辺は楽しいかなと。

そると:価値観の違いが少なく、仕事ができるのはとても素敵ですね。

丸山さん:実は去年社員みんなで鹿児島に行ったんです。

そると:鹿児島ですか!それは旅行ですか?

丸山さん:社員旅行です。しかもちょっとふざけて車で行ってみたりなんかして。こういうちょっとふざけたことも楽しめるメンバーがいてくれて、ありがたいなと感じています。

新しく創造することからリノベーションへ

ショールーム

そると:NPO法人「かけがわランド・バンク」の理事長を務めていらっしゃいますが、リノベーションにも視点を当てた理由とはなんですか?

丸山さん:世の中は人口が減少傾向にあります。なのに人は新しい家を建て、古い家はどんどん残ってしまう…どうしてなんだろうと疑問に思ったんです。

もちろんお金を出して新しい家を建てるのがおかしいというわけではなく、空き家があるならもっと(空き家や空き店舗などを)活用できればいいのになと思ったのが、NPO法人として活動することの原点になります。

そると:今もかなり空き家や空き店舗ってあるものなのでしょうか?駅の方だと飲み屋さんなどあって結構賑わっているイメージもあるんですが…。

丸山さん:いや、結構空いてますね。そこで、地域活性化策としてでたものを最初に具体化したのが「屋台村」です。とはいえ、他にもたくさんの案がありました。コワーキングスペースもその1つです。

そると:よくお世話になっています。なるほど、地域活性化策の1つだったんですね。今後もどのような発展があるのかとても気になります。

丸山さんにとって掛川は「ふるさと」

エフベース 丸山代表

そると:最後になりますが、丸山さんにとって掛川とはどんな場所ですか?

丸山さん:自分の人生の中で、最も長く滞在した掛川は、自分にとってのふるさと的な場所です。田舎を愛せるような気持ちにさせてくれる場所だし、掛川大好き人間が掛川には多いから今後もっと一緒に新しいことに取り組みたいなと思っています。暮らし造りをテーマに、人々の交流をテーマに、学生寮なんかもつくっていきたいな。

そると:なるほど、掛川はとても素敵な街ですし、交流できることで人々が手を取り合えるような関係性を築きやすくなるかもしれませんね。今回はありがとうございました。

インタビューを終えて

掛川で工務店という名前や形に縛られず活動する丸山さんのお話を聞かせていただき、今後の掛川はもっとよい街になっていくんだろうなと感じました。

環境に優しい新しい家づくりだけでなく、空き家や空き地に目をむけたリノベーションを行うことで良さを残しつつみんなが楽しみ集える場所造りができ、結果的に地域の活性化に繋がっていきそうです。

掛川が大好きな一員として、これからも丸山さんの活動を陰ながら応援していきたいと思います。

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砂糖 そると
砂糖 そると
山口県から静岡県に移り住んでフリーランスとして毎日を楽しむ母ちゃんライター。
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