掛川が誇る”深蒸し茶”の魅力!夏におすすめの冷茶の飲み方をご紹介します♪

掛川の地場産業といえば「深蒸し茶」

2011年に「NHKためしてガッテン」で、”健康長寿の街”掛川市民と深蒸し茶の関係がクローズアップされて以来、がん予防生活習慣病予防ウイルス抑制効果など、深蒸し茶の健康効果への期待は高まっています。

その一方で、日本国内では、若者の緑茶離れが進み、海外では”GREEN TEA”の需要が伸び続けている現状を目の当たりにし、改めて掛川の産業を、若者をはじめ、日本全国へ発信していきたいと感じます。

当たり前の日常が、とても尊いものであると感じることができたコロナ禍の今だからこそ、私たちの健康や豊かな暮らしのために守っていきたい「深蒸し茶」の魅力と、夏におすすめの冷茶の飲み方をご紹介します。

深蒸し茶(深蒸し煎茶)とは?

歴史と生産地

昭和30年代、日照時間が長く多くのカテキンを含む静岡茶は、茶葉が厚く渋みが強いと、評判が良くありませんでした。

そこで、渋みを和らげ甘味のある味を求めて、菊川市を含む牧之原台地一帯で始まったのが、煎茶の製造方法の一種である「深蒸し製法」です。

現在では、世界農業遺産・東山地区のある掛川市をはじめ、牧之原市、菊川市、島田市などを中心に日本各地で生産されています。

煎茶の蒸し時間

緑茶の中でも、蒸し製のお茶に分類される煎茶には、「浅蒸し」「中蒸し」「深蒸し」などの種類があり、収穫した生茶葉から煎茶を製造する工程で行われる”茶葉の蒸し時間”によって、それぞれの呼び名が付きます。

煎茶の製造工程において、この”蒸し”の工程はとても大きな役割を持ち、蒸した時間によって、茶葉の見た目、味、抽出成分までもが大きく変わります。

深蒸し茶の特徴

深蒸し茶は、蒸し時間が長く、蒸気熱が中までじっくり伝わるため、茶葉は細かく粉っぽくなります。

そのため、湯呑みに注いだ時に茶葉そのものが多く注がれ、水に溶けない有効成分まで摂取できるのが特徴です。

また、浅蒸し茶に比べて青臭さや渋みがなく、濃くて甘みのある味わいとなります。

浅蒸し茶と深蒸し茶の違い

浅蒸し茶は、薄い黄金色で清涼感のある香り、渋みのある味なのに対し、深蒸し茶は、濁りのある濃い緑色で香ばしい香り、渋みが少なく、コクのある甘味があるのが特徴です。

期待される健康効果とは?

深蒸し茶は、ほかの煎茶に比べて多くの栄養価を含んでいると言われています。その理由は、深蒸し茶の特徴である”濁りのある濃い緑色”にあります。

これは、深蒸し製法によって細かくなった茶葉が、急須の細かい網を通り抜け、湯呑に注がれるためです。

本来お湯に溶けにくく、急須の中に残ってしまうはずの茶葉に含まれる栄養価を摂取できる深蒸し茶には、βカロテン、食物繊維、葉緑素(クロロフィル)、ビタミンE、タンパク質、ミネラル等の不溶性成分が多く含まれています。

また、深蒸し茶だけでなく、煎茶に含まれている水溶性成分、カテキン、テアニン、アミノ酪酸などもまた、健康効果を期待できるといわれています。

<深蒸し茶の3大健康効果>

  • 免疫力アップ効果⇒カテキン(EGC)やビタミンCによる免疫力向上作用
  • 感染症予防対策⇒カテキン(EGCG)による抗ウイルス作用
  • ストレス軽減・リラックス⇒テアニンによる興奮抑制・リラックス効果

※掛川市公式HPより

お湯出しと水出しの違い

煎茶の飲み方として一般的な”お湯出し”と、夏にひんやりおいしい”水出し”。

同じ茶葉でも淹れる温度で異なる健康効果を得られるのをご存じですか。意外と知られていない、温度で変わる成分の違いをご紹介します。

水出しの成分

水で淹れた深蒸し茶は、高温で抽出されるエピガロカテキンガレートが出ないため、苦みが少なく、より甘みのあるまろやかな味わいを楽しめます。

また、水出しで多く抽出される「エピガロカテキン(EGC)」は、「テアニン」とともに、免疫力アップ、ストレス軽減、リラックス効果などが期待できると言われています。

お湯出しの成分

お湯で淹れた深蒸し茶に多く抽出される「エピガロカテキンガレート(EGCG)」は、緑茶にしか含まれない抗ウイルス作用をもつカテキンで、「カテキン」とともに、がん予防、生活習慣病予防、感染症予防などに効果が期待されています。

夏に飲みたい深蒸し冷茶の入れ方

新しい生活様式により、マスク生活を送る今年の夏は、普段より水分補給を意識して、熱中症対策を行っていきたいですね。

夏はゴクゴクとたくさん飲める冷茶を用意しておくのがおすすめです。

おいしい冷茶を作る方法は2つ!!

1. 水出しで淹れて、冷蔵庫で冷やしていただく

2. お湯出しで淹れて、氷や冷蔵庫で冷やしていただく

甘味が強いお茶や免疫効果を高めたいなら水出し、がんや生活習慣病、感染症を予防したいならお湯出しなど、好みに合わせて淹れてみましょう。

急須で淹れるのが面倒な方には、水出しのティーバックなどがおすすめです。先日の記事でご紹介した「ペットボトルのお茶が作れるティーバッグ」はこの夏にぴったりです。

冷茶に氷を入れるときのワンポイントアドバイス

あらかじめ水出し・お湯出しで淹れた深蒸し茶を製氷機で凍らせて、”深蒸し茶氷”を作っておくと便利です!!

コップや水筒に入れる際に、深蒸し茶と深蒸し茶氷を入れれば、ひんやり美味しいのに、氷で味が薄まらないので、濃厚でおいしい冷茶を楽しめます。

冬場に緑茶うがいなどで、インフルエンザ対策を行う学校もありますが、今年は通年を通して、感染症対策が求められていますね。

深蒸し茶を飲んで、ウイルスに負けない免疫力をつけましょう。

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