茶のみやきんじろうについて深掘りしたら、掛川の歴史が見えてきた

全国の都市には、その都市に根付いたゆるキャラがいるものですが、掛川には「茶のみやきんじろう」というマスコットキャラクターがいます。

掛川で生活していると名刺に印刷されていたり、看板に印刷されていたり、掛川で知らない人はいないほどです。

でも、よく見る機会が多いものの、掛川って二宮金次郎とどういう関係何だろう?と思うところがありました。確か、出身地ではないよね?と。

そこで、簡単にですが、「茶のみやきんじろう」や掛川と二宮金次郎の関係についてまとめてみました。歴史の話になりますが、掛川市民として住んでいる町の歴史は気になるところではないでしょうか?

「茶のみやきんじろう」のプロフィール

茶のみやきんじろう

まずは、愛くるしい見た目の「茶のみやきんじろう」からご紹介。

11月8日生まれ。生まれも育ちも掛川。報徳の町掛川ゆかりの二宮金次郎をモチーフに、手には掛川茶の本を持ち、絶えず掛川茶のことを研究している男の子。頭と本には、一芯二葉の掛川茶がデザインされ、深蒸し茶をイメージした緑の着物を着ています。

ちなみに本名は、茶のみやきんじろうですが、愛称は「きんじろうくん、茶きんちゃん」とゆるキャラらしく愛着の持てる名前もついているんですよ。

※茶のみやきんじろうの画像の使用許諾は、掛川市から得ています。無断転載は禁止します。

誕生したきっかけは?

2012年に掛川市をメイン会場に行われた「全国お茶まつり静岡大会 in 掛川」に合わせて公募が行われました。北は北海道から南は宮崎県まで、全国から235点のアイデアが応募されたんだとか。

最終的に選ばれたのは、静岡県三島市にお住いの高柳順子さんのデザイン。235点も応募があったら、その中から1つ選ぶのは大変だったのではないかと思います。

個人的には、茶のみやきんじろうは好きです。まず名前のセンスがとってもいい…。見ただけお茶と二宮金次郎だってわかるし、ちょっとダジャレっぽくなっていて印象にも残るし…。これはお茶の都掛川にぴったりのキャラクターだな〜と思います。

なぜ掛川は二宮金次郎と関わり合いがある?

そこで疑問が出てくるのが、掛川と二宮金次郎の関係。みなさん、知っていますか?

恥ずかしながら、私はよく知りませんでした。勉強中でございます。

私が調べた限りですと、「報徳運動」という二宮金次郎の思想を受け継いだ活動があり、明治時代に掛川を中心とした遠州地方で盛んだったらしいです。特に掛川には、現在の掛川城の近くにある「大日本報徳社」が明治8年に設立されました。

この運動は、二宮尊徳から直接に教えを受けた岡田佐平治、良一郎親子と中心的な役割を果たしました。岡田佐平治は、日本初の信用金庫である「掛川信用金庫」の基礎を築いたことでも有名です。

つまりは報徳運動の中心が掛川で、その結果、掛川市と二宮金次郎は深い関係にあるということですね〜。この辺の歴史は大日本報徳社のホームページでも紹介されていますが、二宮金次郎のことは詳しく取材をしてご紹介したいと思います。お楽しみに〜。